快適な本屋
世の中のお母さんたちの悩みの大半は、子供の教育にあると言ってよいでしょう。
現在の教育について、どのような考え方をすればよいのか、そのヒントになることを、さまざまな観点から書いてみました。
最大の問題は子供の受験だと思います。
「いまの子供たちは厳しい受験戦争にさらされて、かわいそうだ」という声が、あちこちで上がっています。
その受験戦争を避けて通りたいと心底願っている人はほとんどいなくて、できればうまく切り抜けて勝者になりたいというのが、人びとの本音ではないでしょうか。
好むと好まざるとにかかわらず、受験戦争に巻き込まれてしまうのならば、それに対してどのように考えればよいのか、お母さんたちは頭の痛いところだと思います。
私は東京大学の英文科を卒業しております。
非常に厳しいと言われる受験勉強を体験したわけですが、私個人としては、「若いころ、一所懸命に勉強する時期があったことは、ほんとうによかった」と考えています。
「そのころの勉強の体験は、私が現在の仕事を続けていくにあたって、どうしても必要なものだった」と思います。
受験戦争には、社会現象としてさまざまなひずみはあるでしょうが、私は若い人が一所懸命に勉強すること自体を否定的にとらえようとは思いません。
受験勉強は限られた時間で成果を出さなくてはならないので、確かにかなりのストレスを生むものです。
社会人になったいま、学生時代の勉強より、社会人になってからの勉強のほうが、そうとうに厳しいものであることを、私は実感しています。
学歴社会については、現代では批判のほうが強いようですが、歴史的な経緯を見るかぎり、マスコミの皮相な批判は必ずしも当たっていないのではないかと思います。
また、反対に、高学歴の人びと、特に東大などの一流大学の卒業者のなかには、必ずしも社会に対して貢献できず、社会のお荷物になっている人びともいることを、私は社会に出てから見ています。
古い知識が阻害要因になっている人びともいます。
一方では、塾産業が非常に隆盛をきわめています。
私自身は、独学タイプだったので、夏期講習などの短期の講習以外には、塾にも予備校にも定期的に通ったことはありません。
理想論に走ることなく、「現在、なぜ塾が流行るのか」を冷静に分析してみたとき、それなりの理由があることを知ることができました。
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